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【ハイキュー!! 】黒尾くんのカノジョ【黒尾鉄朗】

第8章 合同合宿part2


 


マネージャーのお仕事は、主にドリンク作りやタオル等の洗濯。


スコアは後輩くんがつけてくれてるし。

あまりやる事がない。



うーん…

つまらん。



手が空いたので、体育館の中を覗いてみた。



うわぁ!!

凄い活気!!



どこの高校も凄く上手い。



ゾワッと鳥肌がたった。



凄いなぁ。


中でも、やはり目で追ってしまうのは音駒高校だ。

てっちゃんは、リエーフくんに指示を飛ばしながらゲームをしている。



皆、頑張ってる。


今年こそ全国に行きたいもんね。



よしっ!

私は私の仕事をしよう!



練習が終わり、自主練の時間になった。


てっちゃんはリエーフくんのレシーブ力を鍛えるようなので、私はボール拾いをする。



同じコートで梟谷の木兎くんが迫力満点のスパイクを打つ。


球拾いがドッチボールのように感じたのは、気のせいではないと思う。



流れ弾が凄いんだけど!!

的にされてない!?


眼鏡くん!!

ちゃんとブロックしてよ!!



あんなの当たったら、絶対に痛い。


木兎くんの剛速球を避けていると、てっちゃんにちょいちょいと呼ばれた。


首を傾げながら、駆け寄ると「コイツ頼んでいい?」と言われる。


えっ?

リエーフくんを?


てっちゃんは木兎くんのスパイク練に付き合うようだ。



「リエーフくん、大丈夫?」

「もう無理」



ありゃりゃ…

コテンパンにされたな。


冷えたドリンクを頭にのせると、キラキラした瞳で私を見上げるリエーフくん。


なんか可愛い。



「これ飲んで頑張って」

「はいっス!」



渡したドリンクをごくごくとリエーフくんは飲み干した。



「名前さんは優しいッスね!」

「えっ?あー。それ、てっちゃんの前で言わない方が___」

「リエーフ?名前は。って何?」

「ひぃっ!」



地を這うような声に、2人してビクリとする。


ほらね。

目敏く怖いお方がいるんですよ。


リエーフくんは、その後みっちりレシーブを扱かれていた。


 
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