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【ハイキュー!! 】黒尾くんのカノジョ【黒尾鉄朗】

第5章 合同合宿


 


翌日。

予定通り合同合宿が始まった。


この度は音駒高校で行われるので、私たちはお出迎え中である。


他校に挨拶をする、主将のてっちゃん。


その間、私は研磨の後ろに隠れていた。



「…ねえ…名前。暑い」

「だって…男の人が沢山…」



研磨にウザがられても、離れたくない。

怖い。



「名前。クロが呼んでる」

「えっ?」



研磨の後ろから、ちょこっと顔を出すとてっちゃんと話す女の子がいた。



「名前。ちょっと来て」

「えっ?ちょっ!待って!」

「名前。痛い」



研磨からベリッと引き剥がされて、女の子の前に連れて行かれる。



「ほら、女の子なら大丈夫だろ?」

「えっ?あ、う、うん」



無理矢理、他の高校のマネージャーさん達にお披露目される。

てっちゃんの手にギュッと力を込めた。



「この子、俺のカノジョの名前ちゃん。宜しくしてやって?」

「えっ?黒尾くんのカノジョ?」

「可愛いー」

「何?何?あっ!手繋いでるー。可愛いー」

「でしょー?すっげえ可愛いのよー」



あっという間に、他校のマネさん達に囲まれてしまった。



うー。

恥ずかしい。



「名前?」

「う、え、はいっ!」

「緊張すんな。俺がいるから」

「うん」

「それと、この子たち頼める?」

「えっ?」

「このマネちゃん達に寝るところと、ドリンク作るところ。案内できる?」

「うん」

「宜しくな」

「うん」



コクコク頷くと、てっちゃんに頭を撫でられる。



「じゃあ俺のカノジョに着いてってねー」

「「はーい」」

「じゃあコッチですっ!」



お使い者の私はズバッと手を挙げてると、率先して歩き出した。





(名前ちゃんかー)

(可愛いかったなー)

(確かに。あのフワフワ感が堪らん)

(黒尾!俺たちにも紹介しろよ!)

(ダメに決まってんだろっ!)


 
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