【ハイキュー!! 】黒尾くんのカノジョ【黒尾鉄朗】
第4章 同棲生活
てっちゃんの精液で、顔がカピカピになった。
胸にも髪にも飛び散ってるし。
気持ち悪い。
「…お風呂入って来る」
「えっ?名前?」
「何?」
「その…怒ってるよな?」
お風呂場に行こうとすると、手を掴まれてる。
そりゃ怒ってるよ。
だって顔にかけられたんだよ?
怒るに決まってるじゃん。
「…俺…出ていった方がいいよな…」
「何で?」
「えっ?だって…俺…嫌われたんじゃ…」
「怒ってる。でも嫌ってない」
「えっ?何で?」
何でって聞かれても…
「嫌ってはないけど、何だろう…最低だと思ってる」
「ごめんっ!!ほんとごめんっ!!謝っても許して貰えないのは分かってる」
「そうだね」
「… 名前…俺、どうしたらいい?」
「そんなの知らないよ」
怒ってるもんは、怒ってるだから、どうしたら許せるかなんて分からない。
でも嫌いにはなれないよ。
この4日間、てっちゃんがいなかったら、寂しくて、結局てっちゃんの家に行っていたと思う。
だから出て行って欲しいと思ってない。
とにかく今はこの気持ち悪さをどうにかしたい。
私はてっちゃんを無視してお風呂場へ向かった。
シャワーを浴びながら色々と考えてしまう。
もしこれがエッチだったりしたら、私はどうしただろう?
キスの時みたいに叩いたかな?
うーん。
エッチって、皆が言うように気持ちいいのかな?
そもそもエッチって子作りのためだよね?
恋愛すらした事がない私には、縁遠い話だと思っていたのに。
真逆、こんなに早くこういう日がくるなんて思っていなかった。
「はぁ」
これからどうしよう…
溜息を吐いた時だった。