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【ハイキュー!! 】黒尾くんのカノジョ【黒尾鉄朗】

第4章 同棲生活


 


side.黒尾鉄朗





トーストと生ハムサラダ。


そして



「どうぞ。スクランブルエッグです」



ムスッとした顔でお皿を差し出してくる名前。


恐らくオムレツを作ろうとしたのに、ぐちゃぐちゃになったんだと思う。


可愛いねぇ。



「大丈夫。俺、お前の料理なら全部好物だから」

「っ!?うんっ!!」



俺の一言で名前は花が咲いたようにご機嫌になる。


ほんと可愛い。


幸せ者だなぁ。



「てっちゃん、今日は何するの?」

「あぁ。今日は部活ねえし、名前に付き合おうと思ってるけど?」

「買い物とか?」

「うん」

「じゃあ、お米持ってくれる?重くって」

「いいよ」

「じゃあ午前中は洗濯と掃除するから、午後から付き合ってね?」



午後から名前と買い物か。

なんか嬉しいな。


あ、買い物と言えば合宿あるんだった。



「名前。そういえば合宿中どうする?」

「えっ?」

「俺、泊まり込みだから、名前が家に一人なっちゃうでしょ?一人で残すわけにはいかねえし」

「…そっか」



名前が神妙な顔付きになる。


ああ、そうか。

俺の言うことを聞かなきゃいけない約束があるのか。


俺の可愛いお嫁さんを見せたいような、見せたくないような…


うーん。

俺も悩む。



「…てっちゃんの側にいる」

「えっ?」

「だって…寂しいし」



俺の家にいるという選択肢だってあるのに…

こいつはどこまで可愛いんだろう?


でも、そうだな。

おばさんとおじさんが越してから、まだ3日だもんな。



「分かった。監督には俺から話しとく」

「うん。ありがとう」



しかし、この子はあの男所帯で、生きていけんか?


研磨もいるし、大丈夫だろ。


多分…。


 
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