• テキストサイズ

【ハイキュー!! 】黒尾くんのカノジョ【黒尾鉄朗】

第4章 同棲生活


 


side.黒尾鉄朗





あれからとんとん拍子に話は進んだ。


名前はやはり転校を怖がり、一人東京に残ることになった。


結婚の件も、名前を差し置いて、両家とも俺を応援してくれている。


俺は名前の婚約者という地位を獲得したのだ。


そして一人暮らしは何かと物騒だという理由で、俺たちは一緒に住むことになる。


予想外の出来事はあったが、完全に名前の周りは固めた。

流石、俺。



こうして俺たちの新生活が始まった。



「ふあ。おはよー」

「あ、てっちゃん起きた?おはよー」



大きな欠伸と共に、キッチンに顔を出す。

すると名前は既に朝食の支度していた。



「部活ねえのに。お前、随分早起きだな」

「うん。料理苦手だから準備に時間かかるんだ」

「そっか。いつもありがとな」


“チュッ”


名前の頭を撫でて、改めておはようのキスをする。



「いつもって、まだ3日目だし。もし寝坊したらごめん」

「そん時は、そん時だ。あんま頑張り過ぎんなよ?」



名前が一人残るには、条件があった。



「名前。東京に残るからには、てっちゃんの言うこと聞くのよ?」

「はい」

「家事も一通り出来るようになりなさい」

「はい」

「それから『おはよう』と『おやすみ』のキスはきちんとするのよ?」

「うえっ?」

「てっちゃんと結婚するんだから当たり前でしょ?転校したいの?」

「うー。それは、やだ」



という約束があるのだ。


おばさんの刷り込みには、感謝している。


しかし、俺にも課せられているお題がある。


それは名前の両親が帰ってくる一年後まで、

泣かせないこと。

嫌がることをしないこと。


つまり名前の承諾なしにセックスするなと言うことだ。



名前を危険から守るという約束もあるが、それは至極当然の事だ。



一つ屋根下。

好きな女を前にして、我慢できるか不安だ。


  
/ 44ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp