第6章 ホテル
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「……なんか、すげードキドキしてる///」
君と一緒に、ベッドに横になりながら
僕が呟く
「何で?
智くん、エッチは初めてじゃないんでしょ?」
君が、不安げな顔をする僕の頭を
優しく撫でる
「けど、好きな人とエッチすんのは、初めてだもん///」
「……智くん///」
「それに…」
僕は、自分の上に半身を覆い被せている君の首に
自分の腕を絡めた
「……バック以外の体位でヤったこと無いから
俺、相手の顔見ながらエッチしたことねぇんだよ////」
「マジ?」
「うん、マジ///」
「それも、キスしないでいたのと、同じ理由?」
「うん、そう///」
「…マジか///」
そう言って君が
嬉しそうに目を細めて笑った
「なんか、めっちゃ嬉しいんすけど、俺////」
「ふふっ…俺は今、めっちゃ緊張して…ほぼ初夜の気分だよ////」
「んじゃあ、改めてこれが智くんのロストバージンってことで良いんじゃね?(笑)」
「何でだよ(笑)」
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