第5章 お見合い
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翌日
僕は、昼前まで自室でゴロゴロしていた
それで
そろそろ、翔くんの見合い相手が彼の家に到着する頃だろうかと思っていたら
玄関のチャイムがけたたましく鳴り響いた
何事だろうと寝転がっていたベッドから体を起こすと
外から君の大声が聞こえて来た
「智くん出てきて!!
俺と逃げようっ!!!」
「……………は?」
翔くんてばいきなり何を言ってるんだろうと思い、ベッドから降りて窓から顔を出すと
翔くんが丁度僕の部屋の真下に居て、此方を見上げていた
「翔くん?どうしたんだよ見合いは終わったのか?」
「見合いはしてねぇっ!!
俺、家をおん出て来たんだ!!
だから俺と一緒に逃げてくれっ!!」
「はあ?
何言ってんだよさっきから…今行くからちょっと待ってろ」
僕はそう言うと足早に部屋を出て階段を駆け下りた
「なんだよもう、翔くん…」
「行くよっ!!」
「Σえっ!?(汗)」
急いで外に出た僕の腕を、待ち構えていた翔くんがむんずと掴んだ
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