第1章 変わらないもの、変わっていくもの
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小さい頃と、今では
なんもかんも逆な僕ら
今は、翔くんのがデコ一個分(笑)でかいし
力も、翔くんのがずっと強い
頭だって、翔くんのが良いし
運動は……今でも、僕のが出来るかな?(笑)
「……ふふっ///」
昔と同じところを見つけた僕は、なんだか嬉しくて思わず笑ってしまった
「何よ?何笑ってんのよ智くん?」
「ん~?別に?(笑)」
「嘘つけ!どーせ俺の撫でった肩を笑ってたんだろ!」
「そりゃ被害妄想だな
あ、自意識過剰なのかも(笑)」
「なんですってぇ~?(笑)」
「あはははは(笑)」
相変わらずバカを言う僕らの後ろを
長い影がついてくる
僕は、ちょっと振り向いてそれを見ると、立ち止まって翔くんの後ろの影を踏んだ
「いえ~い、影踏んだ~(笑)」
「何だよ急に始めんなよ~(笑)」
「翔くん鬼ぃ~♪」
「まてこらっ!!」
年甲斐もなく、影踏みを始める僕ら
だけど
バカみたいにはしゃぐ僕らは
小さい頃と同じようで
全く、同じじゃなかった
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