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君と、僕と。

第5章 お見合い


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僕と翔くんは、ずっと実家暮らしだった



何故、二人とも30過ぎてなお、実家暮らしだったのかと言うと


翔くんは

僕が実家を出て何処かで独り暮らしを始めたら、後を追って実家を出て

僕の引っ越し先の近くに住もうと思っていたからずっと実家から出なかったらしい



実を言えば、それは僕も同じで


翔くんが実家を出るまでは、彼の住む家の隣と言う絶好のロケーションから出ていく気なんて、さらさら無く


結果、僕らはお互いに30過ぎても実家暮らしって言う、世間的に言ったらちょっと珍しい状況で暮らしていたのだ



でもまあ

実家暮らしってのは楽なもんで


そりゃ、生活費とかをある程度入れはしてるけど

食事やら家事といった、日常の煩わしい事の大半を母親がしてくれるのだから、こんないい環境は無い訳で


そんな事もあって、僕らはずっと実家で暮らしていたのだ



結果

翔くんは、ボイコットし続けていたお見合いを、その実家で執り行う事になった訳なんだけど…




「……俺、見合い断ったら確実に実家追い出されるな。」


「良いじゃん

そしたら一緒に暮らそうよ」


「え?マジ?///」


「やっぱ止めた」


「なんでだよぅ~!」


「だって翔くん、顔がエロイ。」


「しょうがないじゃんよぅ~(笑)」




そんな事を言っている内に、僕らは家の前に到着した




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