第4章 ファーストキス
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「いや、でもお陰でちょっとクールダウンしたかも(笑)」
「そうか?
…なんか当たってんぞ。」
ちょっとクールダウンしたなんて言う君の
自分の股間に当たる、さっきよりも確実に盛り上がったソコに、ちょっと腰を当ててやると
君が、情けない顔をした
「いやいや、気持ち的な事を言ったんだよ
そこのクールダウンには、もう少々お時間が…
って言うか、キスしてる間は無理だな(笑)」
「んふふ…んじゃ、今日はこんぐらいで止めにするか(笑)」
「え…」
今日はこんぐらいで、なんて言って僕が唇を離したら
翔くんが、名残惜しそうに眉を下げて益々情けない顔をした
「そんな顔すんなよ(笑)」
「…だって……俺、もっと智くんとキスしたい…」
「俺だってしたいけど、翔くん……明日、見合いだろ?
あんま遅くなっても不味いしさ」
「見合いなんかしないよ!する訳無いじゃん!!」
「ダメだよ、ちゃんと見合いはしないと、いい加減」
「何でだよっ!
俺は一個も結婚なんかする気がねぇのに!!
て言うか智くんは良いのかよ俺が結婚してもっ!!」
ちゃんと見合いをしろなんて言う僕に食ってかかる君
僕は、そんな君を真っ直ぐに見詰めて言った
「勿論、結婚なんかさせねぇよ」
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