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君と、僕と。

第3章 僕の秘密


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僕は…


…僕も。


翔くんが、好きだった




物心ついた頃からずっと


僕は、翔くんだけを想っていた






だから、男子校に入って

ちょっと小柄で女っぽい容姿の所為で、同級生とかから冗談半分に付き合ってくれと言われても、全部断っていたし


当然、女の子にも興味が無かったから、彼女を作ろうなんて気はさらさらなかった




高校を卒業して大学に入った後、結構ガチで告られた時も


社会に出て、飲み会終わりに危うくホテルに連れ込まれそうになった時も


なんとか誤魔化してかわしてきた




だけど…








「……俺に、一回目の見合いの話が来た後さ、なんか…智くんが急にこう、色っぽくなったって言うか…


…そんで俺、智くんへの自分の気持ちに気付いたんだけどさ…


…俺の見合いの話があった辺りでさ、智くん…



…なんか、あったりした?」


「………」




優しく問い掛ける様な声とは裏腹に


君の腕が、僕を痛いくらいに抱き締めていた



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