ヴォード家に嫁ぎました!【ブラッククローバー / R18】
第5章 曖昧な感情※
「んっ……んん」
ランギルスさんの舌の動きに答えて、自ら絡めていく。キスだけでわたしの身体はゾクゾクと疼いていた。
唇が離れると、お互いの交わった唾液が糸を引き垂れ落ちた。わたしは我にかえりここは中庭だということに気づく。
「ちょっ……ランギルスさん、離してください……ここ中庭ですし、誰かに見られたらっ」
わたしがそう言っても、ランギルスさんは離してくれず不敵な笑みを浮かべていた。
「父さんと母さんは出かけてますから夜に帰ってくるそうですよ。それまで僕たち2人だけですから大丈夫です、誰にも見られませんよ」
ランギルスさんはそう耳元で言った。
「……でもっ」
「でも、なんです?さっきは積極的だったじゃないですか」
ランギルスさんにそう言われて、恥ずかしくなってしまった。身体が反応してしまい、拒めないどころか自分から求めてしまっていた。ランギルスさんはわたしの腕を引き、自分の部屋へと向かった。
中に入るなり、ベッドに押し倒される。
「随分と素直に部屋に来るんですね。それとも……僕に会いたくてたまらなかったんですか?」
ランギルスさんはそう耳元で言うと、首筋に舌を這わせた。
「んっ……やっ、ちがっ」
ドレスのチャックを器用に下ろしドレスを脱がされ下着も脱がされてしまった。ランギルスさんは裸になったわたしを上から見下ろしてくる。恥ずかしくなり手で顔を覆った。
「やぁ……そんなっ、見ないで……ください」
「白くて綺麗ですね……僕のものにしたい」
ランギルスさんはそう言って不敵な笑みを浮かべると、首筋を甘噛みし強く吸い付いた。何度も何度も吸いつかれ、チクチクとした痛みが走る。そのたびにランギルスさんの髪の毛が触れくすぐったさに身を捩る。痛みさえも快感へと変わっていく。
ランギルスさんが胸の突起を摘んだ。
「ああっ……、やぁんっ!!」
「なんでここ、こんなに硬くなってるんです?」
耳元でそう言われカリカリと指で突起を刺激されながら、何度も唇を塞がれ舌を絡めとられる。キュンと子宮が疼いて、自分のナカからとろりと蜜が溢れるのがわかった。唇が離れると透明の糸が引いていた。わたしは手を伸ばし、ランギルスさんの頬にそっと触れた。
「……何です?」
「っはぁ……、もっと……して」