ヴォード家に嫁ぎました!【ブラッククローバー / R18】
第3章 喪失※
今まで知らなかったランギルスさんの優しさを感じて、子宮がきゅんと疼いた。
誰も受け入れたことのない狭い道を押し広げるように、ランギルスさんのモノがゆっくりと入ってくる。メリメリと肉壁を引き裂かれるような痛みに、体がこわばって力が入る。
「っ……!?うっ……痛い……です……!」
「っはぁ……、じゃあ僕のキスに集中してください……ほら手を僕の首に回して……」
わたしが必死に痛みに耐えていると、ランギルスさんはわたしの唇を塞いで舌を絡ませてきた。
「んんっ……!んうっ……!」
言われた通りにランギルスさんの首に手を回し、キスに集中しようとしても痛いものは痛い。手にも力が入りランギルスさんの首にわたしの爪が食い込んでしまう。
「っ……」
ランギルスさんは眉間にシワを寄せて、顔を歪ませている。ランギルスさんは攻撃型空間魔法を駆使する将来有望な魔導士だ。この先、戦闘でケガをすることがあっても、それとこれでは痛みの種類が違うと思い申し訳なく思った。
「あ……あのっ……ごめんなさ……」
「ミライさんの方が痛いでしょう……?僕のことは気にしなくていいですから」
ランギルスさんはわたしの頭を優しく包み込み、また唇を重ねてきた。
「んんっ……!」
いつも無愛想でフィンラルさんをバカにしてばかりでひねくれた性格だと思っていたのに、どうしてこんなに優しくするの……?
絶対好きになんてならない……そう思っていた。今、絶対と言い切る自信がない。だからといって、ランギルスさんを好きかと問われたら好き、と即答できない。
わたしはフィンラルさんに惹かれているはずだった。なのになぜ、ランギルスさんを拒まずに受け入れているのだろう。そんな自分に嫌気がさしてくる。
ランギルスさんのキスに必死に応えていると、唇が離れ耳元で囁かれる。
「全部入りましたよ……」
もう裂けるような痛みはなくなっていた。むしろ、その圧迫感に快感さえ覚えて子宮がきゅんと疼いてくる。
「っはぁ……、動きますよ……?」
ランギルスさんは顔を歪ませながら、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「んあぁぁっ……!あぁっ……!」
「っ……、くっ……」