ヴォード家に嫁ぎました!【ブラッククローバー / R18】
第3章 喪失※
わたしは腰をビクビクと痙攣させて、初めての快楽を経験した。
子宮が収縮するのと同時に、ランギルスさんの指を締めつけたのが自分でもわかった。
「僕の指をこんなにして……もしかして、イッたんですか……?こんなにシーツまで汚して……はぁ……全く、仕方のない人ですね」
「っはぁ……、はぁっ……」
ランギルスさんはズボンを下着ごと素早く脱ぎ捨て、反り勃った自身をわたしの入り口に擦り付ける。
待って……それだけは……、フィンラルさんとするときにわたしが初めてじゃなかったらおかしいと思われてしまう。許嫁としてこのヴォード家に来ている以上、わたしは未経験ですと言ってるようなものなのだ。
先にランギルスさんとしてしまったら、フィンラルさんはどう思うだろうか?あんなに優しい人を傷つけたくない……
「ランギルスさん……それはっ……だめです……わたし初めてはフィンラルさんにっ」
「兄さん、兄さんって……いちいち僕の癇に触ることを言う人だ……僕のことは眼中にないと?」
「ちっ、違うの……そういうわけじゃ……ただ……初めては好きな人とって思って……」
「なら、僕のことを好きになればいい。それなら僕が今、ミライさんの初めてをもらっても構わないでしょう?」
「そ、そんな……無茶苦茶な……」
「こうでもしないとミライさんは僕のことを見てくれないのが悪いんですよ?兄さん、兄さんって……僕も傷つきますよ?」
確かにわたしはフィンラルさんのことばかりでランギルスさんのことをちゃんと知ろうとしていなかった。傷つけてしまったことを申し訳なく思った。
でもランギルスさんだってわたしのことを好きなわけではないと思う。フィンラルさんへの敵対心でこんなことをしているだけだ。好きでもないのにこんなことをするなんて……わたしだってランギルスさんをいきなり好きになることなんてできない。
それに、初めて見る男の人の大きく反り勃ったモノはわたしには刺激が強すぎる。こんなものがわたしのナカに入るのかと思うと、正直怖かった。
「で、でも……」
「うるさいですよ?これ以上僕に我慢させるつもりですか?もういい加減に黙ってください」
ランギルスさんはわたしに覆い被さり、優しく包み込むように抱き締めてきた。