第28章 何気ない日常
4時間目 家庭科
この日の家庭科は前回の授業でやった巾着袋の作りの続きである。担当はキナ先生です。
キナ「皆さん、針の扱いには充分気を付けてくださいね!」
ちなみにキナ先生の授業は比較的まともに受ける三バカなのです。
「よし!もう完成するわ!」
涼子は裁縫も割と得意な方なのである。
キクリ「涼子スゴい!早いのに上手ね!」
クグラ「涼子〜、俺の分も作ってくれ!縫い目がどんどん曲がっていく…。」
カンナギ「俺のもやってくれよ〜。玉結びの地点で無理!」
「え〜!?じゃぁ…帰りにラーメンとたこ焼き奢ってくれるなら手伝ってあげる〜!」
クグラ「仕方ない…。」
カンナギ「分かったよ。」
キナ「こらこら!自分でやらなきゃ意味がないですよ〜??三神さんは暇なら残ってる布で何か作って時間潰してなさい?」
「…だってさ!クグラ、カンナギ!自分で頑張ってね〜!!」
クグラ「そんなー!!」
カンナギ「だー!!裁縫なんて俺には必要ねぇのにー!!」
こうして苦戦しながらもとりあえず四時間目が終わった。終わらなかった二人は次回の家庭科の日までの宿題だそうです。
ちなみに涼子は余った布を使いとてもセンスの悪いコサージュを作った。
「キナ先生〜!見て見て〜!?超オシャレじゃね??」
涼子は手作り悪趣味コサージュを着けてキナ先生に見せた。
キナ「……まぁ、人には好みというものがありますから…とても個性的というか…独特のというか…奇抜というか…三神さんが好きならいいと思いますよ?」
「………ハッキリとダサいと言ってください。」