第23章 ボーナスで焼肉!
「肉が焼けて脂出てきて流れて行きます!クグラ達が物欲しげに顔を出します。もうすぐ飯ですね〜!肉を食わせてみませんか〜?焼肉を食ったのは去年の事でしたね〜ちょいとボーナス使って肉食いませんか?もうすぐ飯ですね〜!肉を食わせてみませんか〜?」
涼子はボーナスを貰ったエトの前で歌っております。ちなみにキャンディーズの春一番の替え歌でございます。
エト「……要は焼肉を奢れということか?」
「うん!」
エト「まぁいつも弁当作ってもらってるから何か奢るのはいいのだが…なぜ超高級焼肉店なんだ!!」
そう今、涼子はエトとクグラと三人で普段絶対に行くことのない超高級焼肉店の前に居るのです。
クグラ「いいじゃん!ボーナス貰った時くらいさ〜!」
「そうそう!」
エト「お前達…珍しく『お兄ちゃん!一緒に出かけようよ〜!』なんて甘えてきたと思ったら高いもの食いたかっただけか!」
クグラ「いや〜、正直キモがられると思ってたのにまさか成功しちゃうとはなぁ!」
「甘え作戦大成功!」
エト「はぁ…この前二人で遊ぶからってNintendo Switch買ってやったばかりだろうが。」
クグラ「兄さん…それはそれ、これはこれだよ!」
エト「まったく…。いいか?できるだけ白飯で腹膨らますんだぞ?」
なんやかんやで甘いエトなのである。
「分かってるって!」
クグラ「よし!超高級焼肉店にいざ出陣!」
そして三人は店に入って行き席に着くなりメニューを見てエトは絶句した。
エト「………(なんだ!?信じられないくらい高っ!!)」
「じゃぁ私特上カルビ五人前!」
クグラ「俺は特上タン塩と特上ハラミ三人前ずつ!」
エト「待て!!値段をよく見ろ!」
「へ?値段??」
クグラ「あ?高級っていってもせいぜい一人前2000円とかだろ…………ん?」