第21章 三バカになった日
翌日教室にて
流石夢小説ということで都合よく涼子とクグラが隣同士、涼子の後ろにキクリという席順になった。
「ねぇ、キクリの隣の一匹オオカミ君はなんていう人?」
涼子はキクリの隣の無口そうな男子生徒が気になった。その生徒は誰とも群れず一人外を見ていた。
キクリ「確か…カンナギ君だったかしら。」
クグラ「ふ〜ん。お〜い!一匹オオカミのカンナギ君!」
カンナギ「…なんだよ?」
クグラ「君、友達いないの??」
どストレートに聞いた。
カンナギ「知ってる程度の奴しかいねぇな。」
「へぇ〜。一人でつまんなくない??」
カンナギ「別に…。」
「…もしや!あなた!不良!?」
カンナギ「は!?」
クグラ「確かにちっとグレてるような感じするよな…無愛想だし!」
キクリ「ちょっと!二人とも!いきなり失礼よ?」
カンナギ「…この顔つきは元々だ。別にグレてるわけじゃねぇ。……お前らさ、入学式の時騒いでた奴らだろ?」
「おぉ!覚えていてくれたのかね!」
クグラ「流石俺と涼子!」
カンナギ「ふっ…まぁあんだけバカ騒ぎしてたらな。」
そんなこんな話してると先生がやって来て最初の授業が始まる。先生がどのくらい学力があるのかを知る為の小テストである。科目は小学校で習った国語、算数、理科、社会である。
「テストとか最悪だ〜!」
クグラ「勉強なんて普段してねぇのにー!!」