第116章 結構な昔話
そしておやつの時間になると涼子はちゃっかり戻って来るのである。
エト「あっ!涼子!!お前またクグラをいじめたな!?」
「いじめてないも〜ん!揶揄ったんだも〜ん!…ねぇ、クグラ?私あんたの事いじめた?」
クグラ「ん…おで…知らねぇ!!」
小さい頃からいい加減な性格なのでさっさと立ち直って忘れてしまう上にお菓子を食べるのに夢中でさっきまで泣かされてた事はどうでも良くなっているのだ。
エト「クグラ……立ち直りが早いところは可愛いが……少しでいいから学習しよう…毎回同じ事の繰り返しだ。」
クグラ「うん!俺可愛い!」
いまいち分かってないクグラなのでした。
そしてまた幼稚園でのお話。
実は涼子とクグラは門脇と同じ幼稚園なのだ。年下のくせに門脇はクグラをよく虐めていたのだ。
門脇「お前、年中組のくせに泣き虫だよな〜!」
クグラ「煩えよ!あっち行け!」
門脇「や〜い!泣き虫〜!!」
クグラ「……泣き虫言うな!バーカ!!」
門脇「泣き虫は本当だろ?毎日女に泣かされてるくせに〜!!」
クグラ「泣かされてるんじゃねぇもん!泣いてやってんだ!」
門脇「嘘付け〜!泣き虫毛虫〜!!」
クグラ「ゔっ………」
何を言っても言い返してくる門脇に意地焼けてクグラはすぐ半泣きになるのである。