第112章 可憐との一日
それから約一時間後、クグラの兄が可憐を迎えに来た。
兄「いや〜!可憐ちゃん預かってもらって悪かったな!」
クグラ「なんだよ!兄貴休みなら自分で面倒見ろよな!」
兄「いやいや、休日出勤だったし!…さぁ、可憐ちゃん?帰ろう!」
可憐「やんやー!!」
兄「えっ!?…どうして!?」
可憐「クグラいいの!」
兄「えー!?おい!クグラ!!お前、可憐ちゃんをたぶらかしたな!?」
クグラ「たぶらかすわけねぇだろ!」
兄「だって…可憐ちゃんがクグラがいいって…」
「遊び相手と寝かしつけしたからじゃない?」
兄「遊び相手なら俺もやってるのに!…可憐ちゃん?パパよりクグラがいいのか?」
可憐「うん!涼子ちゃんもしゅき!」
兄「そんな……なんで涼子まで…」
クグラ「飯が美味かったからじゃねぇの?」
可憐「スパベッピ!うまうま!」
兄「……偏食の可憐ちゃんが…飯食って喜ぶなんて……クグラがいいだなんて……俺、なんか親として自信無くなってきた。………今晩は可憐ちゃんをお前らに託す事にするよ。」
「えー!?何言っちゃってんのさ!?」
可憐「涼子ちゃんとクグラいい!パパ!バイバイ!」
兄「……というわけだから…後は頼んだ。」
クグラ「おい!待てって!!」
せっかく迎えに来たのに兄は去って行った。
それから涼子とクグラは結局、夜寝るまで可憐の面倒を見る事になってしまったのであった。