
第111章 ラーメン大好きキクリさん

ヤタカ「ちょっと待ってくれ!」
キクリ「……何か?(うっ…ヤタカ…どうしよう…)」
ヤタカ「君…キクリだよね?」
「えっ!?キクリなの!?」
キクリ「……えっと…………はい。(バレてしまった…。)」
バレてしまったのでサングラスを取った。
カンナギ「えっ!?マジかよ!?」
クグラ「…気付かなかったぜ。」
ヤタカ「用事があるからって何かと思えば…まさか一人でラーメンを食べに来てるなんて。」
キクリ「…………ごめんなさい。クーポンが今日までだからどうしても使いたくて…」
ヤタカ「ラーメン屋に行きたいなら一緒に行ったのに。」
キクリ「だって……」
ヤタカ「…だって?」
キクリ「……ヤタカにラーメン大盛り食べてるところ見られるのとネギ増し増しにして食べるからネギ臭いと思われるのが嫌だったんですもの!!」
恥ずかしそうに手で顔を隠しながら言う。
「あぁ…乙女の恥じらい的な?」
クグラ「涼子には無縁だよな〜!」
カンナギ「ネギ臭かろうがニンニク臭かろうが気にしねぇもんな!」
「煩いなぁ!あんたらだって気にしないでしょ!?」
クグラ「いや、俺ら男だし?」
ヤタカ「キクリ…そんな事気にしなくていいんだよ?」
キクリ「えっ…」
ヤタカ「僕はラーメン特盛りを美味しそうに食べてたキクリも素敵だと思うしどんな匂いでもキクリの事は好きなんだよ?」
キクリ「ヤタカ……特盛りじゃなくて大盛りよ。」
ヤタカ「…これは失礼。…大盛りでもいいじゃないか?好きな物を沢山食べるって悪い事じゃないし……僕は君がラーメンを美味しそうに食べる姿をサングラス無しで見たいよ。」
キクリ「ヤタカ……内緒にしててごめんなさい。これからはあなたに隠し事はしないわ。」
ヤタカ「キクリ……今度は二人で美味しいラーメン屋に行こう?」
キクリ「うん!」
二人は店で堂々とイチャイチャし始める。
「……お〜い。乳繰り合ってるところ悪いけどさ?」
ヤタカ「え?」
クグラ「お前のラーメン伸び始めてるぜ?」
ヤタカ「……あー!!なんでもっと早く言ってくれない!?」
カンナギ「二人の世界を邪魔するわけにはいかねぇだろ?」
ヤタカ「時と場合を考えてくれ!」
こうしてヤタカは伸び始めたラーメンを食べた。
それからキクリはラーメン好きを知られたので堂々とラーメン屋巡りをするようになり度々ヤタカともラーメン屋デートをするのであった。
