第111章 ラーメン大好きキクリさん
カンナギ「クグラじゃすぐ飽きて逃走するだろうな!」
クグラ「お前だってそうだろ!?つーか、ヨルナミは母ちゃんが一緒ならどこでもいいんじゃねぇの?」
「だよね〜!…そういえばヤタカ?キクリは今日何の用事なんだっけ??」
ヤタカ「いや…用事があるからってすぐ電話切られちゃって何の用か聞いてないんだ。」
カンナギ「………もしかして浮気か?」
ヤタカ「は!?そんなわけないだろ!?キクリが浮気なんて…」
クグラ「でもさ、付き合って4年目だろ?そろそろ飽きてきたとかじゃねぇ?」
ヤタカ「そっ…そんな……僕はキクリに飽きたことなんて一度もないのに!!」
そんな事を大声で話しているので近くに居るキクリにしっかり聞こえていた。
キクリ「(もぅ!好き勝手言って!!私が浮気なんてするはずないしヤタカに飽きる事なんてないのに!!)」
そんな事を考えながら一人でモヤモヤしているとキクリの注文したラーメンが来た。
店員「お待たせいたしました!鶏白湯ラーメン大盛りトッピング全部乗せネギ増し増しです!」(結構な大声)
キクリ「…どうも。(きゃー!あんま大きい声で大盛りとか言わないでー!!)」
クグラ「なぁ、あの姉ちゃん…見た目のわりに結構大食いみたいだな?」(コソコソ)
カンナギ「痩せの大食いってやつ?つーか、トッピング全部乗せとか超リッチじゃん?」(コソコソ)
2人は結構な小声で話しているのだが涼子達の席を非常に気にしているキクリにはハッキリ聞こえているのである。
キクリ「(もぅ!私の方見ないでよ!ヤタカにバレたくないのにー!!………まぁとりあえず早く食べちゃうしかないわね。バレる前に退散しないと!)」
そしてキクリはラーメンを黙々と食べる。
キクリ「(あぁ…凄く美味しいわ…。この濃厚なスープに程よく絡むこの麺……やっぱり鶏白湯は此処が一番ね!)」
「なんかあの人…サングラスしてて顔分かりにくいけど…凄く美味しそうに食べてるように見えない?」(コソコソ)
ヤタカ「あぁ…そうだね。(………あの人…なんか見た事あるような気が…。)」
それから暫くして麺と具を食べ終え最後にスープを飲み干す。
キクリ「(あぁ…美味しかったぁ!)」
キクリは満足そうな顔をして席を立ち店を出ようとしたのだが、ヤタカに止められた。