第111章 ラーメン大好きキクリさん
それから別の日の休日、キクリはまた一人でラーメンを食べに行く。
キクリ「今日は此処ね!(ヤタカの誘いをつい断ってしまったけど……でも仕方ないの!!だってこの店のクーポン券今日で期限が切れてしまうんだもの!!デートは元々明日もする予定だったから明日、今日の分もデートを堪能すればそれで良し…よね?)」
少し罪悪感がありながらもキクリは店に入り食券を買ってカウンター席に着き店員さんにクーポンと食券を渡してラーメンが来るのを待っていると、聞き慣れた声が聞こえた。
「クグラ〜!あんた何にするの??」
クグラ「そうだなぁ…やっぱこの店の定番の鶏白湯ラーメンだな!!涼子は??」
「私は今日はつけ麺かな!海苔と味玉トッピングで!」
クグラ「俺も味玉2つトッピングする!」
「あと、クーポン使うのも忘れないようにしないとね!1人100円引きだし!」
クグラ「4人まで使えるってのが良いよな!…お前ら、俺に感謝しろよ?」
ヤタカ「分かってるよ。」
カンナギ「そんな恩着せがましい言い方すんなよな。」
まさかの涼子達が来たのでキクリは焦った。
キクリ「(どうしよう…まさか涼子達が来るなんて…しかもヤタカまで!!…あれ?涼子達は今日、ガ◯ト行くとか言ってなかった!?ガ◯トのクーポン今日までとか言ってたのに!なんでこのラーメン屋に来るのよー!!)」
しかもキクリの席から一番近いテーブル席に4人で座ったのでバレないように店の中でもサングラスは外さず帽子を深く被り直した。
カンナギ「今日はこのラーメン屋で明日はガ◯ト行くんだろ?外食三昧だな!」
「だってクーポンあるし〜!ガ◯トは明日が期限だったから!」
クグラ「明日はヨルナミも来るんだろ??」
「うん!そういえばヨルナミは今日、お母さんと何処に出かけたんだっけ??」
ヤタカ「確か美術館に行ったんだよね?」
クグラ「ヨルナミの奴、よくそんなの大人しく見てられるよな。」