第110章 夏風邪
カンナギ「お前って本当…料理は上手いよな。………クグラが少し羨ましい。」
クグラ「…え?カンナギ…お前もしかして…涼子が……」
「分かったー!私の弟になりたいんでしょ??」
カンナギ「…は??」
「だって、クグラが羨ましいって事は私の弟になりたいって事でしょ?」
クグラ「おい!俺は弟じゃねぇし!!」
「は?あんたのが後から生まれたでしょうが!!」
クグラ「ほんの少しだろ!?」
「ほんの少しでも私のがお姉様よ〜!」
カンナギ「ふっ…(本当…お前達の関係が羨ましい…………ん?もしかして俺、風邪のせいで結構弱ってる?)」
「ほら!じゃぁ、涼子お姉様が食べさせてやっから!さっさと食べちゃいなさい!あ〜んして?」
涼子はお粥を一口すくいカンナギに食べさせようとする。
クグラ「あー!!ダメー!!それは俺だけの特権なんだ!!」
カンナギ「……涼子、一人で食べられるから大丈夫だ。それにクグラが煩い。」
「あぁそう?ごめんごめん!…………あー!!てか、もぅ昼休み終わるじゃん!?」
クグラ「えっ!?ヤバっ!5時間目は『謎のコラボ授業!マッスル・ムナカタ&ペ◯スハット・クンヒラの数学を英語で学んでみよう!』じゃねぇか!」
ちなみになぜ『ペ◯スハット・クンヒラ』と呼ばれてるのかというと第◯話 コンドーさんでクンヒラがクグラの持って来たコ◯ドームをペ◯スハットと言ったので涼子とクグラが『ペ◯スハット・クンヒラ』と勝手に呼び始めたのである。
「遅れたらペ◯スハット・クンヒラがヒステリーを起こすわ!!」
クグラ「しかもそれを見ながらマッスル・ムナカタが『Oh!!Hysterie!!」とかネイティブざんすな発音で笑いながら言うに違いない!!」
「クグラ!早く戻るわよ!!じゃぁカンナギ!お大事にね!!」
クグラ「明日は学校来いよ?」
大騒ぎしながら涼子とクグラは学校に戻っていった。
カンナギ「……ったく…喧しい奴らだぜ。」
カンナギは少し笑いながら残りのお粥を食べて薬を飲んで眠った。