第15章 ヨルナミ様
キクリ「きゃっ!なんでこんな物を!?」
涼子達はワンピを着たキクリの全身写真を使った抱き枕カバーを出した。
「ヨルナミグッズ作ったついでにキクリグッズ1点限りの限定品も作ったのよ!どうヤタカ?欲しいでしょ?」
ヤタカ「………欲しい。それ譲ってくれ!!」
「いくらなら出せる〜??」
ヤタカ「………二万なら。」
「よし売った!!」
キクリ「売ったじゃないわよ!そんな物捨てなさい!」
「え〜!!せっかく作ったのに!」
ヤタカ「そんな物だなんて…素晴らしいじゃないか!」
キクリ「だって!どうせ裏面はヤラシイんでしょ!」
ヤタカ「なにー!?」
「……なぜ分かった!?」
キクリ「涼子のやることくらい分かるわよ!」
クグラ「ヤラシイって言っても水着姿だぜ?別に良くねぇ?しかも合成だし!」
キクリ「嫌よ!」
カンナギ「堅いなぁ〜。全裸じゃないんだからいいじゃねぇかよ。ぐあっ!!」
キクリがカンナギに蹴りを入れた。
キクリ「全裸のなんか作ったら殺す!!」
「うわっ…キクリが暴力振るうの初めて見た。」
クグラ「暴言も初めてだぜ?」
キクリ「とにかく!この抱き枕カバーは捨てるわよ!」
キクリは抱き枕カバーを丸めた。
ヤタカ「そんな…キクリ!僕にそれをくれ!!」
キクリ「ダメ!まさかヤタカ…この抱き枕を使ってヤラシイことするつもり!?」
「ある部分を触りながら『ハァハァ…キクリー!!』とかやるんだわ!きっと!」
ヤタカ「しない!ただ抱きしめるだけだー!!」
カンナギ「うわっ!それもなんかキモいな!」
ヤタカ「僕に売り付けようとしてたくせになんだその言い草は!!」
「まぁ、いいわ。この手の物を二万で買う男が存在するのは分かったし…ヨルナミ版も二万で売りましょう!」
カンナギ「よし!とりあえず限定で数点作って他にも欲しい奴にはその都度注文受けて割増料金で売ろうぜ!」
クグラ「よし!じゃぁ昨日作ったデザインを使って本格的に製作始めようぜ!」
三人は学校を後にする。
キクリ「いいのかしら…まだ授業これからなのに。」
ヤタカ「放っておけばいいさ。バカには何を言っても仕方ない。」