第100章 怖い話
キクリ「それから…何度かお水をあげても変化ないから試しに植物活性剤をあげてみたの。でも全然伸びる様子もないし諦めて箱に戻してクローゼットにしまっておいたんだけど…」
カンナギ「……だけど?」
キクリ「久しぶりにこの前何気なくお人形を見たら箱からはみ出るくらい髪が伸びてた上に虫が湧いてたの!!」
「……うわっ!!怖っ!!」
キクリ「…でしょ?思わず叫び声あげちゃったわよ。」
ヨルナミ「…それは怖い話というか気持ち悪い話なのでは?」
「何言ってんのよ!充分怖いじゃない!」
キクリ「そうよ!お父さんに後始末してもらうまで部屋に入れないくらい恐ろしかったんだから!」
ヤタカ「キクリ…そんなに怖い思いをしてたなら僕を呼んでくれればよかったのに…」
クグラ「いやいや、お前じゃもっと無理だろ?」
カンナギ「だよな!潔癖バカ代表が湧いた虫見て耐えられるはずねぇもんな!」
ヤタカ「潔癖バカ言うな!」
そしてお次はヨルナミの怖い話です。
ヨルナミ「お母様の誕生日パーティーをやった日のことです。……パーティー自体はお母様の友人や親族を呼んでなかなか楽しく過ごせたのですが…私は…夜中に信じられないものを見てしまったのです。」
「…いったい何を見たの?」
ヨルナミ「……夜中に水を飲もうと台所へ行ったのですが…その時、ガツガツと何かを喰らう女が居たのです。」
キクリ「もしかして…妖怪か何か!?」
ヤタカ「まさか…キクリ、妖怪なんて居るわけないよ?」
クグラ「だよな〜。妖怪しつこいババアなら俺んちに居るけど!」
妖怪しつこいババアとはクグラ母の事である。