第99章 父の日
6月19日の日曜日の昼間、クグラの父が部屋でゲームをやっている涼子とクグラに声をかけてきた。
父「お〜い!お前達〜!」
「ん?お父さんどうしたの??」
クグラ「今ゲームの途中なんだからあっち行けよ。」
父「おいコラ!父に向かってなんだその言い草は!!」
クグラ「じゃぁ、聞いて欲しいならさっさと要件言えよ。」
父「ったく…つーか、健全な男女が部屋で二人きりなのにキスもセッ◯スもしないでゲームしてるだけとか…お前達色々と大丈夫か?」
「は!?クグラのお父さん!それセクハラだから!!」
クグラ「んな事言う為に邪魔したんかよ!?だったらさっさと向こう行け!」
父「違う違う!お前達に聞きたい事がな!…今日は何の日か知ってるか??」
クグラ「……知らねぇな。」
「……あー!!クグラ!!大変!!ケン◯ッキーのクーポンの期限日だよ!!」
クグラ「え!?あのチキン2ピース無料券!?」
「そう!!…よし!お昼ご飯はケン◯ッキーにするわよ!」
クグラ「よっしゃー!ポテトと骨無しのも買うぞ!」
父「えっ!?」
そう言うと二人はゲームをやめてフライドチキンを買いにケン◯ッキーへ走って行った。
そしてケン◯ッキーに到着するとあるポスターが目に付いた。
「……ん?…父の日バーレル……………あー!!」
クグラ「なんだよ!?」
「父の日!忘れてた!!お父さん、父の日祝ってほしかったんだよ!」
クグラ「……父の日なんてあったっけか?母の日はカーネーションだって覚えてだけどさ〜。」
「あるわよ!てか、母の日やったのに父の日スルーはマズいでしょ!!
クグラ「別にいいんじゃねぇの?存在薄いし。」
「いやいや!絶対スルーしたら落ち込むから!……よし!父の日バーレル買っていくわよ!!」
クグラ「えっ!?これ骨無し入ってないじゃねぇか!!」
「別で買えばいいでしょ!!」
二人はとりあえず父の日バーレルとクーポンで骨無しチキンやナゲットなどを買って行く事にした。