第98章 まだ夏じゃないのに…
「煩いなぁ………クグラ〜?ちょっと扇いでよ?まだ暑いわ。」
涼子はクグラに団扇代わりの下敷きを渡した。
クグラ「えー!!ヤダし!!」
「あんたまで学校同様ケチケチすんじゃないわよ!」
クグラ「………じゃぁ、扇いでやる代わりに俺の言う事聞くか?」
「は?嫌よ!タダで扇ぎなさいって!」
クグラ「は!?ふざけんなよ!!」
「だって言う事聞けって、パンツ寄越せとかそういうのでしょ?」
クグラ「んなわけねぇだろ!ブラジャーの方だよ!スポブラじゃなくてちゃんとワイヤー入ったブラジャーだからな!?」
「どっちにしても嫌だから!!特にブラはそんなに数持ってないし!!パンツ以上に困る!!」
ヨルナミ「えっ!?そっちですか!?」
「だって私のサイズってあんま売ってないんだもん!取り上げられたら困るわ!」
カンナギ「普通は減ると困るとかじゃなくて恥ずかしいだのそういう気持ちになるんじゃねぇのか?」
「はっ!クグラ相手に恥ずかしいもクソもないね!」
クグラ「くそっ!!こうなったら…勝手にタンスから持ち去るしかないな…」
「んな事したらあんたのパンツの股間の部分に穴開けてやる!」
クグラ「……冗談です。」
そう言って大人しく涼子を下敷きで扇ぎ出した。
カンナギ「…クグラ、完全に家来だな。」
クグラ「いつか立場逆転してみせる!!」
ヨルナミ「…恐らく一生無理だと思いますが…。」(ボソッ)
終