第97章 ヤタカとキクリの痴話喧嘩
〜回想〜
この日は珍しく手を繋ぎながらのデートではなく腕を組んでのデートをしていた。
ヤタカ「キクリ、何か甘い物食べたくないかい?」
キクリ「うん!食べたいわ!和菓子がいいなぁ!」
ヤタカ「そうだよね!僕も和菓子の気分だったんだよ。」
キクリ「ヤタカは何が一番好き?」
ヤタカ「そうだなぁ……どら焼きが好きかな。」
キクリ「私も好き〜!」
ヤタカ「キクリ…僕達ってとても気が合うんだね。」
キクリ「そうね!ヤタカは大福は好き?」
ヤタカ「好きだよ!キクリは羊羹は好きかい?」
キクリ「もちろん好きよ!ヤタカは何羊羹が好き?」
ヤタカ「そうだね…色々と種類はあるけど…やっぱり小倉が一番かな?黒糖や塩や抹茶とかも美味しいけど…普通の小倉が一番小豆の美味しさを感じられるよ。」
キクリ「そうよね〜!あっ!でも私最近ね?生クリームどら焼きにハマってるの!」
ヤタカ「えっ…生クリーム?」
キクリ「うん!小倉に生クリーム入ってるのが大好きなの!」
ヤタカ「え〜…どら焼きといえばシンプルに小倉だろ?それに和菓子なんだよ?なんでわざわざ生クリームを入れるのか僕には理解できないなぁ。」
キクリ「そう?なんかヤタカったらお爺さんみたいね?」
ヤタカ「……お爺さんは無いんじゃないか?」
キクリ「だって…お年寄りって新しい物とか和と洋のコラボみたいなの受け入れられない人多いじゃない?ヤタカも同じだし?」
ヤタカ「なっ!失礼だな!てか、生クリームってのは脂肪が多いから太ると思うけどそんなに積極的に脂質を摂取していいのかい?胸以外に脂肪が付くのはマズいんじゃ………あっ」
胸のことを言われキクリはとてつもなく怒っていた。
キクリ「最低!!失礼しちゃうわ!それにアレの良さが分からないなんて意味分かんない!」
ヤタカ「は?僕は君の言ってる事の方が理解不能だね。」
キクリ「なによ…もぅヤタカなんて知らないから!」
ヤタカ「勝手にすればいいさ!」
〜回想終了〜