第95章 エト兄ちゃん
クグラ「こういうのがあるかもとは思ってたが……ハァ…。」
クグラは溜息をついた。
「まぁ、壁に貼りめぐらせてるわけでもないし?いいじゃない?」
クグラ「これはこれでなんかムッツリっぽいからヤダ…。」
「てかさ…全部クグラがアップで写ってて隣に居た私やお母さん達全部見事にカットされてるんだけど…。一緒に撮ったの私んちのアルバムにもあるし。」
クグラ「…わざわざ拡大加工したのか…。なんか…複雑な気持ち…。」
妙な気分になったがとりあえず二人はまたエトの部屋散策を再開する。
「ん?これは……日記?」
今度は涼子が大量の日記を見つけた。
クグラ「……読んじゃう?」
「……見つけたからには読むしかないわよね!」
二人は勝手に日記を見る事にした。
※人様の部屋を漁ったり日記を勝手に見るのはプライバシーの侵害です。リアルな世界では絶対にやめましょう!
「…………………うわぁ…………。」
クグラ「………多少はそうだろうなぁと思ってたけど…。」
「見事にクグラの事しか書いてないわね。」
日記にはクグラが生まれた日からずっと欠かさず成長が記録されていた。
「まるで母親のようね!」
クグラ「誕生日に俺が涼子にプロポーズした事まで書いてあるし…。」
「こっちにはクグラがおねしょしてエト兄ちゃんがパンツ取り替えてあげたことまで書いてあるわよ?」
クグラ「だー!!んなもん見るなよ!!」
「恥ずかしがる事ないじゃん?あんたがお漏らししたり泣いてるとことかよく覚えてるし!」
クグラ「覚えてても黙ってろよ!」