第94章 猫飼いませんか?
「ゴンザレス!クルクニのところで幸せになるのよ?」
クグラ「お前の事忘れないからな!」
子猫「にゃー!」
世話をサボってエトに押し付けてたくせにいざ別れるとなるとやたら名残惜しくなるのである。
クニクル「この子…ゴンザレスって名前なんですか?」
ヤタカ「なんか…あんま可愛い名前とは言えないね。」
「え?ゴンザレスっぽくない?」
ヤタカ「そう言われてもなぁ……少なくとも僕だったらゴンザレスとは名付けない。」
クグラ「ヤタカには俺らのセンスが分からないんだよなぁ!」
ヤタカ「うん。分からなくて大丈夫。」
「可愛い女の子の名前なのに〜!!」
ゴンザレスという名は女の子の名前ではありません。
クニクル「あの……もしかしてこの子、メスだと思ってます?」
「え?……メスじゃないの?」
クグラ「メスっぽくねぇ?」
クニクル「いやいや、この子…オスですよ?」
「…マジで!?」
クグラ「どうやって分かるんだ!?」
クニクル「ほら、ここに付いてますよ?」
子猫のお尻を見ると小さいが男の勲章が付いていた。
「もしかして…これがキン◯マ?」
ヤタカ「そういう言い方はやめたまえ!」
「じゃぁ何て言えばいいの?おキン◯マ?」
ヤタカ「『お』を付ければいいって問題じゃない!!例えば…………………性器とか?」
クグラ「いやいや、それはそれでなんか恥ずかしくねぇ?」
「ちょっとヤラシイ感じするわよね!」
クグラ「うんうん。キン◯マかチ◯コってストレートに言った方がいいだろ!」
ヤタカ「あーー!!もぅ!その話はいいから!」
ゴンザレスという名の子猫は無事、クニクルに引き取られ名前を改名し『ゴン』と名付けられた。憧れの?涼子先輩が名付けた名前なので完全には改名しなかったらしい。
こうしてゴンはクニクルの元で幸せに暮らしたのであった。