第82章 父
ある日、涼子の父だけ帰ってきた。
父「涼子ちゃーん!!」
「げっ!なんで親父が!?」
父「親父じゃなくてパパって呼びなさい!…そんな事より!!クグラと結婚するって本当なのか!?」
「誰から聞いたのよ?」
父「ママがクグラ母と電話してるのを聞いたんだ!コソコソ隠れて話してたけどママは話してるうちに声が大きくなるからよく聞こえたぞ!」
「お喋りおばさんズめ…だったら何さ?」
父「パパは認めん!まだ10代で結婚なんて!!しかもクグラと!!」
「まぁ110万貯めたらだからね〜。いつになるか分かんないと思うけど?20歳過ぎるんじゃない?」
父「いや…クグラは直ぐに貯めるだろう…。あの手のタイプは欲が絡むと凄まじい力を発揮するからな………とりあえずクグラと話してくる!!」
「えっ!…ちょっ!!」
父はクグラの家に向かった。
父「クグラー!!」
クグラ母「あら?涼子ちゃんのお父さん、いつの間に帰って来たの??」
父「ついさっき!…あっ、お姉ちゃんこれお土産ね。」
そう言うと父は手土産を渡した。
クグラ母「あら、ありがとう!クグラに用事なの??」
父「あぁ!クグラが涼子と結婚するとか抜かしたそうだな?」
クグラ母「そうそう!誕生日にプロポーズしてたわよ。…なんで知ってるの??知られたら面倒だから黙ってようって話してたんだけど…」
父「ママは喋ってるうちに声が大きくなるからね!どんな会話をしてたのか丸聞こえだったんだよ!」
クグラ母「あぁ…なるほどね。…クグラなら今バイトだけど、もぅ少しで帰るわよ?」
父「では、待たせてもらう!」
クグラ母「ご自由に。」