第81章 兄と雑談
「婆ちゃんの家寄ってたのね。どおりで帰りが遅いわけだ。」
クグラ「え?お前俺が帰ってくるのいつも心待ちにしてるのか!?」
「違うわよ。エト兄ちゃんがあんたが帰らないとソワソワするからさ〜。鬱陶しいんで夕飯の後さっさと自分ち戻るとラ◯ンで『クグラは無事だろうか…。可愛さ故に誘拐されたり変質者に狙われたりしてないか心配だ。』とかあんたが帰るまで送られてくるんだから!だから早く帰って来なさい!」
クグラ「なんだよ〜。寂しいから早く帰って来てほしいのかと思ったのに!」
兄「つーか、エトは相変わらずのブラコンだよなぁ。家でも学校でもクグラと一緒なのにそんなに一緒居たいもんかね?」
「一緒がいいんでしょう。………クグラと一緒に居たいから就職先を私らの高校にしたのかな?」
兄「あぁ、エトならありえるな!俺はクグラが生まれた時無関心だったけどエトはずっとクグラにべったりだったもんな〜。」
「無関心ってのもなんか酷いわね。」
クグラ「兄貴に遊んでもらった記憶はほとんどねぇもんな。虐められた記憶はあるけど。」
「あぁ、そんな事あったね!プリンちゃん高い所に置かれて泣いてたもんね!」
兄「それはお前だろ?俺がやったのは『プリンちゃん俺が貰った〜お前に返してやんないもんね〜!』っておちょくるやつだよ!」
クグラ「兄貴も涼子も性格悪いよな。」
「まぁまぁ昔の話だし!いつもエト兄ちゃんがクグラのこと庇ってたよね。」
兄「『俺のクグラを虐めるな!!』ってな!クグラを完全に私物化してた。…そういえば近所の悪ガキにクグラが虐められた時、涼子が助けた事あったよな?」
「そんな事あったっけ??」
兄「あった!『クグラを虐めていいのは私だけなんだから!!』って!」
クグラ「あの時、悪ガキを蹴散らしてくれたのは良かったが最後のその台詞が余計だったよな。」
「だって〜!他の奴がクグラの事虐めるのはなんか気に入らなくてさ〜。私がやる分には良いんだけどね!」
クグラ「良くねぇよ!!」