第77章 クグラとデート
クグラ「……まぁ、そういう事だ!さぁ!この服を着て俺と公園デートに!!」
クグラは女物の服を出してきた。涼子が普段着ないような女の子らしいワンピースである。
「それ…どうしたの??お金使ったの!?」
クグラ「エト兄さんに強請って買ってもらった!」
「あんたが着ると思って買ってくれたとかじゃないの?」
クグラ「んなわけねぇだろ!俺の幸せの為だって言ったらあっさり買ってくれた!」
「あぁそぅ。てか、私がそんな格好したらお笑いと思われない?」
クグラ「大丈夫だって!ぜってぇ似合う!」
「はぁ…しゃーないなぁ。」
涼子は渋々着替えた。
「ねぇ…やっぱ似合わないよ。」
クグラ「……………とりあえず髪を直そうぜ!」
「そのままじゃやっぱ似合わないってことね。」
そしてクグラは涼子の髪をアレンジする。
「…あんたヘアアレンジとかどこで覚えたのよ?」
クグラ「キクリに教わった!涼子の髪でやりたいって言ったら張り切って教えてくれたぜ!ちなみにヨルナミの髪で実験した!」
「あぁ…なるほどね。」
クグラ「よし!出来た!あとは…軽く化粧して俺がクリスマスにやったネックレス着ければバッチリだな!」
こうして気合の入った公園デートが始まる。
「で?デートって何すんのよ?」
クグラ「………何すればいいんだろうな?」
「あんた…何も考えてなかったのね。」
するとヤタカとキクリが手を繋いでやって来た。
キクリ「あっ!涼子可愛い〜!」
ヤタカ「本当にデートしてるとは…。」
「あっ、キクリとその他1名。」
ヤタカ「何だその言い方は!?」
クグラ「キクリに教わった髪型上手く出来ただろ?」
キクリ「うん!凄く似合ってる〜!ね?ヤタカもそう思うでしょ?」
ヤタカ「そうだね。キクリが言うんだからきっと似合ってるんだろうね。」
「なんかムカつく言い方ね。ところであんたらもお金ない感じ??」
キクリ「別にそういうわけじゃないわよ?これから映画行くの!」
ヤタカ「君達が公園デートするって聞いて映画館へ向かう途中、公園の前通るからついでに見物しようかと思ってね。」