第76章 進路
「やっぱあんたらも決まってるのね…。どうする?私とクグラくらいよ?何も決まってないの。」
クグラ「どうするってもなぁ……帰ったらエト兄さんにでも相談するかな。」
カンナギ「あのブラコン兄貴じゃ『俺が養うから働かなくていい!俺の可愛いクグラが社会に出て揉まれるなんて…そんなの耐えられん!』とか言うんじゃねぇの?」
「まさかそこまでは言わないでしょ?」
クグラ「いくら過保護でも流石に養うはねぇよ!」
そしてクグラは夜にエトに相談してみる。
エト「クグラに合った仕事か………」
涼子とクグラの予想通り養うとは流石に言わずに真剣に考えてくれた。
エト「そうだなぁ…クグラは手先が器用だから美容師とかはどうだ?前に涼子のヘアアレンジしたいからって友達と楽しそうに練習してたろ?」
クグラ「兄さん…見てたのか。」
エト「たまたま教室の前通ったらお前達がヘアアレンジの練習してるの見かけたんだ。で?どうだ?少しでも興味があるなら美容師の専門学校の事調べてみるといいと思うが?」
クグラ「…そうだな。よし!!兄さん、俺決めた!美容師目指す!!」
エト「いや…そんなすぐに決めなくても…まずは色々調べて検討して……」
クグラ「いや!いいんだ!!だって、美容師になれば涼子の髪は俺が切るから他の奴に触らせないで済むし〜!」
エト「少し動機が不純な気もするが…まぁ、やる気が出たのはいい事だ!クグラ頑張れよ!」
クグラ「おう!頑張る!」