第76章 進路
朝の会の時に担任のイマカから進路希望の用紙が配られた。
「う〜ん…進路希望ってもなぁ…クグラは何て書くの?」
クグラ「ん?俺は涼子の旦那さんになるって書く!」
ヨルナミ「いやいや、そんなんじゃダメですよ。」
クグラ「え〜!?じゃぁ夫は??」
ヨルナミ「いや、そうじゃなくて…どこの大学行くかとかどこに就職したいかとか…」
カンナギ「涼子の旦那として就職とか言うなよ?」
クグラ「やっぱダメか…。」
ヨルナミ「まぁ夫になるにしても、どこかへ就職しなければ家庭は築けませんから。」
クグラ「そうだよな……涼子!お前がパート主婦になれるように俺ちゃんと就職するからな!」
「就職にしても何の仕事するかよく考えないとね。ヨルナミとカンナギは進路決まってるの?」
ヨルナミ「もちろんです。私は前々から行きたい大学は決まってますから。」
カンナギ「俺は…消防士の専門学校に行こうかと思ってな。」
「へぇ…二人ともちゃんと考えてるのね。」
カンナギ「お前は何の仕事したいとかねぇのか?」
「う〜ん……何がしたいってか何が出来るかがね…。」
ヨルナミ「涼子さんは料理が得意なんですから料理関連の仕事はどうです?」
「まぁ好きだけどさ…仕事となるとねぇ。」
クグラ「涼子は俺の元へ永久就職するんだからわざわざ働かなくてもいい!」
ヨルナミ「いやいや、クグラの収入によってはそうはいきませんよ。」
カンナギ「それに今は夫婦共働きが普通の時代だろ?」
クグラ「……給料高いところに就職しねぇとな。」
ヨルナミ「それなら大学なり専門学校行って資格取るなりして就職のがいいんじゃないですか?」
クグラ「そうか………。ヤタカとキクリは進路どうするんだ?」
クグラは二人で話し込んでいるヤタカとキクリに声をかけた。
ヤタカ「ん?僕かい?僕は大学に進学するよ。もぅ志望校は決まってる。」
キクリ「私は保育士になりたいから、保育士の専門学校に行くつもり!」