第75章 頭だけ幼児化
「ねぇ!クグラお兄ちゃん、涼子ちゃんお腹空いた!!」
クグラ「突然だな……母さんに何か作ってもらえ。」
「ママさっきお買い物行っちゃったんだもん!」
クグラ「しゃーねぇなぁ。…じゃぁ、冷蔵庫にあるゼリーでも食ってろな?」
「やったぁ!クグラお兄ちゃん食べさせて?」
クグラ「自分で食えよ…。」
「んー!!食べさせてー!!」
涼子は地団駄を踏む。体は高校生なのでその姿はあまり可愛くない。
ヨルナミ「では、私が食べさせてあげますから。駄々こねてはいけませんよ?」
「本当??ヨルナミお兄ちゃん大好き!」
涼子はヨルナミに抱きつきヨルナミは顔を少し赤らめる。
ヨルナミ「…っ!!」
クグラ「あー!!お前っ!ヨルナミに抱きつくなよ!」
「クグラお兄ちゃん…ヨルナミお兄ちゃん好きなの?」
クグラ「そうじゃねぇ!!」
「じゃぁ、涼子ちゃんのこと好き??」
クグラ「まぁな…。」
「涼子ちゃんは、クグラお兄ちゃん今は5番目に好き!」
クグラ「は!?なんで5番??」
「だって食べさせてくれないし!1番はママで2番はヨルナミお兄ちゃんで3番はキクリお姉ちゃんで4番はたぶんパパ!」
クグラ「記憶にない親父のが上かよ!?」
そして夜になりまた騒動が始まる。
エト「涼子…お前本当に記憶がないのか?」
「ん?このカッコイイお兄ちゃん誰??」
クグラ「あ!?なんでエト兄さんにはカッコイイを付ける!?」
「だってカッコイイよ?で、誰??」
エト「エトだ…。お前いつも俺の事をブラコンだのモンブラだの言ってただろ?」
「涼子ちゃん分かんない。」
父「涼子ちゃん…俺の事も分からない?」
「もしかして…涼子ちゃんのパパ??」
父「そうだよ!俺は涼子ちゃんのパパ!」
クグラ「俺とエト兄さんの親父だろうが!」
父「いいだろ!?俺は娘が欲しかったんだから!!…さぁ、パパが抱っこしてあげるよ〜?」
「……パパちょっとくちゃい(臭い)からいいの。」
涼子は鼻をつまみながら言う。父は毎日のように酒を飲んでるのでとても酒臭い。
父「…そんなー!!」
クグラ「いつも呑んだくれてるからだ!」