第74章 タエマの恋
1年生のタエマはある美女に恋をした。その美女との最初の出会いは去年、電車に乗った時である。その時は短時間チラッと見かけて綺麗な人だなぁと思っただけなのだが、ついこの前たまたま近所の図書館で見かけ恋に落ちたのだ。よく休日の午前中に市の図書館でよく見かけるので友達のワカとクニクルと一緒に来てないか見に来たのである。
タエマ「これはもぅ運命に違いない!!」
ワカ「……で?その女性と何か話したりしたの?」
タエマ「いや…話した事ないんだ。いつも遠くから見てるだけで…。」
クニクル「気になる人に声かけるのって結構勇気いるもんね。オラも涼子先輩に自分から声かけるのはかなり勇気がいるし。」
ワカ「クニクル…君はまだ呪いにかかってるみたいだね…。」
タエマ「まぁまぁ、クニクルの事はともかく!その人本当に綺麗なんだ…思い出すだけでドキドキが止まらない。」
ワカ「ドキドキするのは分かるけどさ、先ずは声かけるなりしないと何も進展しないんじゃない?」
タエマ「そうだけどさ…。」
クニクル「オラ達が遠くで見守ってあげるから勇気出して頑張ってみなよ!」
タエマ「遠くじゃなくて近くで見守ってほしい…つーか、一緒に居て!!」
ワカ「いやいや、男三人で女の人一人に声かけたら警戒されるでしょ。一人でも多少は警戒されるだろうけど。」
クニクル「タエマ!頑張って!」
タエマ「ゔっ………よし!!俺はやってみせる!!告ってやる!!」
ワカ「え!?普通に話しかけてみるだけじゃなくて!?」
タエマ「だって、せっかく声かけるなら手っ取り早く恋人になれた方がいいじゃん?」
ワカ「そんないきなり………。」
タエマ「告るつもりでラブレター書いてきたし!」
ワカ「(今時ラブレターって……。)そうか。頑張れ。」
タエマ「おう!」