第72章 修学旅行の準備
キクリ「じゃぁ、涼子!私と隣になってくれる?」
ヤタカ「ヨルナミ、僕と隣になってくれ。」
「あぁ、あんたら二人ともバス酔いするから窓際がいいのよね。」
ヤタカ「それに酔って万が一アレになった時にキクリに見られたくないからね。」
ヨルナミ「いや、私だって見たくないですけど!?」
ヤタカ「…ヨルナミ、我慢してくれ。」
ヨルナミ「……なんか憂鬱になってきました。」
クグラ「まぁ、バスは決まったとして飛行機はどうするんだ?3人ずつ座るんだろ?」
カンナギ「とりあえずキクリと神経質ヤタカを窓際にして……」
ヤタカ「神経質言うな!僕は君と違って少々デリケートなだけだ!」
「はいはい!じゃぁ、飛行機も私はキクリの隣に座るわ!」
クグラ「じゃぁ、俺は涼子の隣!」
ヨルナミ「では、カンナギ。飛行機はヤタカの隣になってください。で、万が一の時はカンナギに介助を頼みます。」
カンナギ「えー!?面倒臭ぇ…。」
ヤタカ「僕も介助がカンナギなんてヤダ!」
ヨルナミ「いやいや、私がバスと飛行機両方面倒見るのは嫌ですから。」
クグラ「とりあえず全部決まりだな!」
ヨルナミ「えぇ。では、先生に自由行動の計画表と席順の提出をしてきます。」
「はいはい!班長さんよろしく〜!」
キクリ「あっ…クグラと涼子に頼みがあるの。」
クグラ「なんだよ??」
キクリ「…絶対におやつに梅干しとスルメイカを持ってくるのはやめてね!?」
「……やっぱダメ?」
キクリ「ダメです!あの匂い嗅いだら大変な事になるわ!」
ヤタカ「…以前にそういう事があったのかい?」
キクリ「小学校の修学旅行の時…バスの中で二人がおやつを食べててね…それが梅干しとスルメイカだったの…バスに揺られて少し酔ってる時にその匂いを嗅いでしまった私は先生に今すぐ下ろしてと頼み込んで何とかなったけど…あの時は本当に辛かったわ…。」
ヤタカ「……確かにバスに乗ってその匂いは気持ち悪いね。涼子、クグラ!おやつを持って行くなら臭わないのにしてくれ!」
「島らっきょう買って帰りのバスで食べるのもダメ?」
キクリ「絶対にダメ!!」
カンナギ「つーか、おやつが梅干しやらっきょうとか高校生らしくねぇな。」
こうして修学旅行の計画を立て終わり放課後、涼子とキクリは水着を選びに行った。
どんな水着かは後でのお楽しみなのである。
