第69章 クレープ
カンナギ「(涼子の奴…ちゃっかりクグラに高い方買わせてやがる…。)」
そしてクレープを購入後ベンチに座りシェアして食べる。
「いい?一口2.5㎝までだからね?」
クグラ「分かってるよ!つーか、お前こそズルするなよ??」
「しないわよ!」
カンナギ「しみったれた会話だな。」
そして涼子とクグラは一口ずつクレープを食べては交換を繰り返す。
ヨルナミ「……思ったのですが、半分食べ終わったら交換すればいいのでは??」
「は!?何を言ってるの!?」
クグラ「お前は何も分かってない!!上半分のが中身が多いだろ?それじゃぁ下半分食べる時損するだろうが!」
「そうよ!下手すりゃクリームだけになってる可能性があるわ!せっかく片方をチョコバナナ、片方をイチゴにしたのに意味がなくなる!」
ヨルナミ「……要は以前、半分食べて交換したらクリームだけになって揉めたことがあるのですね。」
最近、涼子とクグラの事がよく分かるようになってきたヨルナミなのである。
「ところであんたらは何にしたの??」
カンナギ「あ?俺はツナサラダにした。」
ヨルナミ「私は抹茶クリームです。」
「は!?信じられない!」
クグラ「そうだぞ!クレープといえば甘い洋菓子!なんでサラダやら抹茶やら入れるんだー!!」
「邪道よ!」
カンナギ「煩ぇなぁ。メニューにあるんだからいいだろうが。」
ヨルナミ「そうですよ。自分らがお子様で苦手だからって、いちゃもん付けないでくださいよ。」
涼子もクグラも抹茶系が苦手で、そして涼子は甘いクレープの皮にサラダを入れるのが許せずクグラは純粋に野菜が嫌いなのである。
「クレープのサラダと抹茶はんたーい!!」
クグラ「俺も反対だー!!」
カンナギ「黙ってさっさと食え。」