第63章 二人の誕生日
母「エト…あんたはいい加減弟離れしなさいな。」
クグラ「オムツしてたとか可愛いとか言われるの恥ずかし過ぎるから絶対外では言わないでくれよ!!」
エト「そんな…。可愛いのも13年前までオムツしてたのも事実なのに!!」
クグラ「わざわざ言わなくていいんだ!!……つーか、そんな事より涼子のちゃんとした返事がほしいんだが……」
「急に言われてもなぁ…。(ずっと弟みたいに思ってたし。)」
クグラ「………ダメか?」
「………条件があるわ!」
クグラ「条件??」
「これに今日から卒業するまでに100万貯めなさい!」
涼子はクグラのプレゼントに買った100万円貯められる貯金箱を出した。
「100万貯めたら結婚でも何でもしてあげる!どぉ?できる??」
クグラ「……できる!やってみせる!!」
「(マジかよ…。)そう!じゃぁ、楽しみにしてるわ!」
クグラ「あっ、この指輪は受け取ってくれよ?誕生日プレゼントでもあるんだから。」
「ありがとう。ちなみにこの貯金箱が私からの誕生日プレゼントね?」
クグラ「えっ??これって100均のだよな??」
「……男が細かい事気にするなって!」
クグラ「いくらなんでも酷くねぇ!?俺からの指輪は2万したんだぞ!」
「お黙り!小遣いが無くなっちゃったんだからしゃーないでしょうがー!!」
仮婚約?状態になった二人なのだがあまり甘い雰囲気になることもなく誕生日パーティーは終わったのである。