
第53章 ヒモロゲ先生を励まそう!

「いやいや、あんたらは洗ってもいくらか臭いけど、このお宝は洗えば臭いの取れるし!洗ったら価値が落ちるから洗わないけどね!」
キクリ「…ところでそれはいつからそこに入ってたの??」
「…たぶん去年の夏の終わり頃かな!」
ヤタカ「ひー!!汚い!!絶対に僕に近付けないでくれ!てか、涼子!君自体がこれ以上僕に近付く事を禁ずる!!」
「ったく…潔癖マンは煩いわねぇ。」
ヨルナミ「いや、ヤタカみたいに病的な潔癖でなくても汚いですよ。」
ヤタカ「病的言うな!」
クグラ「まぁ、ハゲ先なら案外喜ぶかもしれないぜ?」
カンナギ「女に飢えてるからな!」
キクリ「迷惑だと思うけど…。」
そしてヒモロゲの授業の直前に教卓にお宝ルーズソックスを入れたプレゼントの箱を置いておいた。
ヒモロゲ「ん?何だこれは??」
「私達からヒモロゲ先生にプレゼントよ!」
カンナギ「いつもおちょくってるから詫びも兼ねてな!」
クグラ「先生開けてくれよ〜!」
ヒモロゲ「…まさかびっくり箱じゃないだろうな?」
カンナギ「んな古い悪戯するわけねぇだろうよ!」
ヒモロゲ「…蛇の死骸でも入ってたり?」
クグラ「んな悪趣味なことしねぇし!」
ヒモロゲ「…『気持ち!』って書いた紙切れが入ってたり?」
「いいから早く開けろっての!!」
そう言われヒモロゲは恐る恐る箱を開けてみた。
ヒモロゲ「うっ…これは…」
「どぅ?凄いお宝でしょ?」
クグラ「嬉しくて声も出ないようだな!」
カンナギ「俺らに感謝しろよ?」
ヒモロゲ「いったい…何の嫌がらせだー!!」
カンナギ「うわっ!キレやがった!!」
ヒモロゲ「こんなゴミ要らん!!」
「なにー!?なんて罰当たりな!!」
クグラ「マニアは泣いて欲しがる一品なんだぜ!?」
「そうよ!女子高生エキスたっぷりのお宝ソックスなのに!!」
ヒモロゲ「俺は女子高生マニアではない!よって、こんなもんは要らん!」
ヒモロゲはお宝ソックスをゴミ箱に捨ててしまった。
「あー!お宝をー!」
クグラ「俺らの好意を無下にしやがって!!」
カンナギ「フラれたからちょっと励ますつもりで用意したのに!お前それでも教師かよ!」
ヨルナミ「(たまたまカバンに入ってただけなのに…。)」
ヤタカ「(励ますというか完全におちょくってるよな…。)」
ヒモロゲ「黙れ三バカ!廊下に立っとれ!」
こうしてヒモロゲ先生を怒らせて終わるのであった。
