第54章 キクリとワンコ
最近キクリが楽しそうにしている。
「キクリ?なんか最近楽しそうね?」
キクリ「ちょっと良い事があったの!」
クグラ「おっ!とうとう…」
キクリ「初体験とか処女がどうこう言わないでね?違うから!」
クグラ「言う前に言われたー!!」
「キクリも強くなったわね!で?何があったのよ?」
キクリ「実はね〜今度の日曜日に親戚から犬を譲ってもらうことになったの!」
ヨルナミ「犬を飼うのですか。どんな犬なのです??」
キクリ「パグなんだけどね〜!まだ赤ちゃんだから凄く小さくて可愛いのよ〜!」
カンナギ「パグかよ!あれってさ、シワのところよく洗わねぇとスゲー臭えんだよな!」
クグラ「あっ!それ俺も聞いたことある!あのシワに垢が溜まるんだろ?」
キクリ「もぅ!そういうこと言わないでよ!ちゃんと洗うし!」
そんなこんな話していると席を外していたヤタカが戻ってきた。
ヤタカ「やぁ、君達何を話してるんだい??」
カンナギ「おぅ!やっと便所から戻ってきたか!デカいの出たか??」
ヨルナミ「カンナギ!下品ですよ!!」
ヤタカ「トイレじゃない!職員室に用があって行っただけだ!」
「まぁ、ウンコでも職員室でもどっちでもいいけどさ!キクリが犬飼うって話をしてたのよ〜!」
ヤタカ「えっ…犬??」
キクリ「今度の日曜日に親戚が連れて来てくれるの!でね、家族になるのよ〜!ずっと飼ってみたかったから楽しみなんだ〜!」
ヤタカ「あぁ…犬か。うん…犬ね。」
実は潔癖ヤタカは犬などの動物が苦手なのである。
「あっ!あんた犬苦手なんでしょ?」
キクリ「えっ!?そうなの??」
カンナギ「コイツ潔癖バカだもんな!動物とかダメそうじゃね?」
ヤタカ「潔癖バカいうな!バカンナギ!!」
クグラ「でも苦手なのは事実だろ?」
ヤタカ「………………………そんなことはないよ?」
ヨルナミ「今、結構間がありましたよね。」
キクリ「ヤタカ…本当に苦手じゃない??」
ヤタカ「もちろんだとも!こう見えて動物とか結構好きなんだよ。」
キクリ「よかったぁ!じゃぁ、飼い始めたら一緒に散歩行きましょう?」
ヤタカ「そうだね!楽しみだなぁ!」
「うわ〜ヤタカったら顔が引きつってるわ。」