第44章 胸
ある日の昼休み、裏庭で珍しく涼子とキクリ二人で弁当を食べていた。そして食べ終わるとキクリは涼子に相談を持ちかけた。
キクリ「実はね…涼子に相談があるの!!」
「へ?初エッ◯の心得を教えろって言うなら無理よ?私処女だし?」
キクリ「違うの!胸よ!胸!!」
「胸がどうしたのよ?」
キクリ「…胸を大きくする方法を教えてほしいの!!」
「ぶふーっ!!」
涼子は飲んでいたお茶を吹き出した。
キクリ「…涼子、汚い。」
「キクリが突然妙なこと言うからでしょうが!」
キクリ「だって…胸大きくなりたいんだもん。」
「いきなりどうしたわけ?なんで大きくなりたいのよ?もしかしてヤタカが『巨乳っていいよなぁハァハァ』って言ってたとか?だったら付き合いそのものを見直したらどう?」
キクリ「違うわよ!もぅ!…2年生になったら修学旅行あるでしょ?それで…行き先が沖縄だから水着になるじゃない?初めてヤタカに水着姿を見せるわけだから…その…」
「あぁ!水着姿の巨乳な私を見せてヤタカを勃◯させてそのまま海で処女卒業&初青姦しようってわけ……あだっ!!」
涼子はキクリに叩かれた。
キクリ「そこまで考えてないわよ!…ちょっとでもヤタカに綺麗って思われたくて。」
「…別にヤタカは今のままでも可愛いって大絶賛すると思うけど?」
キクリ「もちろんどんな私でもヤタカは可愛いって言うわ。でもね…可愛いより綺麗って言われたいのよ!だから大人っぽいスタイルになるしかないと!」
実はキクリさんはとてもささやかな胸をしてらっしゃいます。
「…胸がデカけりゃ綺麗ってわけでもないと思うけど?そしたらGカップある私は綺麗と言われまくって困っちゃってるはずだし?」
キクリ「涼子の場合は中身の問題よ。」
「わぁ…キクリさん。さらっとディスってきましたね〜。」
キクリ「兎に角お願い!胸を大きくする方法教えて!せめて巨乳は無理でも美乳になりたいわ!」
「どうすると言われてもなぁ…私何もしてないし?」
キクリ「……そんな!!じゃぁ、この雑誌に書いてある『胸を大きくする秘訣特集!』に書いてあることを実践したいから付き合ってほしいの!修学旅行に向けて今から対策しないと!」
「そんなの持ってたとは…本気なのね。……いいわ!放課後私の家にいらっしゃい!」
キクリ「ありがとう!」