第37章 風邪のクグラ
クグラ「ゔ〜。だりぃ…喉痛い…。」
珍しくクグラは風邪をひいたのである。
クグラ母「……バカは風邪ひかないって嘘だったのね。」
クグラ「風邪ひいた息子を見てそれかよ!ゲホゲホ!!」
クグラ母「あんま興奮しないの!…とりあえず家にある薬飲んで寝て様子見なさいな。母さんパート行かなきゃいけないから!」
クグラ「……飯は??」
クグラ母「なんだい。食べられるなら大したことないわね。食事は涼子ちゃんに頼んであるから!じゃっ!」
そう言うと母はさっさとパートに行ってしまった。
クグラ「あのババア…息子が心配じゃねぇのかよ…。」
クグラはいじけて布団に潜り込む。
クグラ「ゔぅ…寒い……。」
「あっ、本当に風邪ひいてたんだ。バカは風邪ひかないって嘘だったようね。」
早くも涼子がやって来た。
クグラ「お前も来て最初にそれかよ…ゲホゲホッ!!もぅ飯作ってくれるのか?」
「エト兄ちゃんからラ◯ン来てさ…『母さんから風邪ひいたクグラの食事頼まれたそうだが…食事以外も面倒見てやってくれ。心配なのだが部活の大会で顧問の俺が行かないわけにはいかないんだ。頼む…クグラがちゃんと生きてるか俺が帰るまで見ててくれ。なるべく早く帰るから。』って言うから来たのよ。もぅ食べたいならお粥作るけど?」
クグラ「腹減った…。」
「はいはい。ちょっと待ってな。」
涼子は台所へ行ってお粥を作る。そして約20分後。
「お待ち〜!」
クグラ「結構早いんだな。」
「米からじゃなくて残りご飯で作ったから早いのよ。さぁ、食べちゃいな。」
クグラ「ふ〜ん。…あっ!卵入ってる!!」
「あんた昔から卵入ってるのが好きでしょ?」
クグラ「覚えてたのか。」
「クグラのことは何でもって程ではないけどだいたい分かるよ。」
クグラ「…じゃぁ、俺が今何してほしいか分かるか?」
「…食べさせてほしいの?」
クグラ「よく分かったな。食べさせてくれ。」
「いや、いい歳して何言ってんのさ。自分で食べなよ。」
クグラ「俺は病人だぞ?食べさせてくれるくらいいいじゃねぇか!ゲホゲホッ!!」
「ったく…しゃーないなぁ。」
流石の涼子も風邪をひいたクグラに対しては優しいしいつものようなセクハラ行為もしないのである。