第7章 ミヘン・セッション
やっと機械の下までたどり着いたとき、アルベド族の砲撃は押し負けその台もろとも爆発し目の前で崩れていくのが目に入る。
「くっ……シェル!!」
せめて下にいる人だけでもと思いシェルを広範囲にかけるが、一気に崩れた砲撃台が押し寄せすぐにでも魔法が解かれそうになる。
だがここで解いてしまったらシェルの下にいる私はもちろん討伐隊の人たちも無事では済まないだろう。
再度魔力を込め、シェルを張り続ける。
「私の魔法が効いているうちに早く逃げてください!!」
そう叫ぶと下にいた討伐隊員は一斉に逃げ出していった。
全員が避難するまでは持ちこたえなくてはいけない。
そんな気持ちとは逆に崩れた砲撃台はどんどん重くのしかかってくる。
「ぐっ…!!」
魔力も先ほどから大きめの魔法連発しているので、そろそろ底が付きそうだった。
しかしある思いが私の限界を超えさせる。
もう嫌なんじゃなかったの?
目の前にいるのに助けられないことが
……何もできずに後悔するのが
後悔を重ねるぐらいなら死ぬ方がましだ
ありったけの魔力をシェルにつぎ込んだ瞬間、そこで私の限界がきたのだろう。
目の前が真っ暗になっていき私はそのままその場に倒れてしまった。