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【FF10】緋色のそばに

第7章 ミヘン・セッション


準備を整えて作戦司令部に入ると恰幅のいい男性がアーロンに近付いてきた。



「シーモアから聞いたが本当に会えるとは思わなんだ」



そのままアーロンに抱き付いた。
やはりここはつながっていたらしい。アーロンは元々エボンの僧官だから予想出来ていたが…なおさら顔を見せられない状況にフードを改めて深くかぶり直す。



「久しいなアーロン!10年ぶりか?」



キノック老師はアーロンとの再会を喜んでいるようだった。
アーロンの目にも懐かしむ色が多少見えるので、嫌というわけではなさそうだ。



「あの人…だれ?」


「エボン四老師のひとり、ウェン=キノック老師よ。エボンの僧兵の指揮と討伐隊の監督が担当ね」



キノック老師についてまったく知らないティーダが私に聞いてきたが、私は声を出したくなかったので代わりにルール―が答えてくれた。



「作戦準備、すべて完了との報告がありました」



ルールーの耳打ちが終わると同時にガッタが作戦司令部に駆け込んできて、進行状況を伝えた。
それに先ほどの友好的な態度は消えうせて、キノックの顔は真面目な表情に変わる。



「わかった。下がれ」


「はっ!」



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