第4章 ルカ
「ルール―、アルベド族がどこに停泊しているかわかる?」
「4番ポートです!」
「そう。ならさっそく乗り込むわよキマリ!ルール―!」
私たちは急いで4番ポートに向かうと、そこには今にも出港しそうなアルベド族の船があった。
その船に急いで乗り込むと、早くもバレたのかアルベド族らしく機械のお出迎えがくる。
「ユウナは返してもらうわよ?」
私は魔力を一気に高め、目の前の機械に向かって魔法を連発させる。
すると思ったよりも耐久力はなかったようで魔法だけであっさりその機械は崩れ落ちた。
機械が壊れると船の扉が開き、奥からユウナが飛び出してくる。
ケガなどはしていないようでほっと胸を撫でおろす。
「ユウナ、ごめんね~~!ガードなのにあなたのこと…」
私は思わずユウナに抱きつき謝った。
「大丈夫ですよサーシャさん。
むしろすいません。お手数をおかけして…」
「あなたは何にも悪くないわ。
…次からは絶対ユウナの事目離さないから!」
「それはそれで恥ずかしいです…」
ユウナが笑って許してくれたからよかったからいいけれど、あの人に会えるかもしれないってだけで、こんなダメになってしまう自分に嫌気が差してしまう。
自己反省会を開いていると、ルールーからも釘を刺される。
「サーシャさん、次からは気を付けてくださいね?」
「はい。気をつけます。ルール―、キマリごめんね」