第3章 変わりゆく日々
私の初営業は、見事通った!
もちろん、田中さんがいてくれたからってのもある。
[通ったそうね。]
「りささん!
はい、なんとか通りました!」
[どうせ、圭・・ゴホ、田中さんのおかげでしょ?]
「もちろん、それもあります!
私一人じゃ、非力ですから」
いま、名前を言った。
やっぱ、付き合ってたんだ。
そして、そう呼んでたんだ。
「みうちゃん!探したよ!
また、新人いびりか。
辞めさせないでくれよ~」
[人聞きの悪い。
いびってなんてないわよ]
「みうちゃん、行くよ!」
「あ、はい!
失礼致します」
あ~、聞きたい・・・
でも、聞けない・・・
私が通した案件のイベントに向けて
毎日、残業で準備。
必然的に毎日、田中さんと一緒に帰る。
この少しの時間に話すのが楽しい。
あれ?この感情って・・・