第4章 少しづづ・・・
あの日、田中さんに抱き締められ
自分の気持ちに気付いた。
意識してしまって、まともに話せない。
「みうちゃん、どうしたの?
最近、元気ないけど
体調悪いの?」
「いえ、大丈夫です。」
あなたのせいだよ(笑)
今日は、残業もなし!
お腹空いたな~。
何を作ろうかな。
「みうちゃんも、終わり?
一緒に帰ろ!」
[お!もう、そういう仲なのか!?]
「違いますよ!!」
そんなに否定しなくても・・・。
「今日も疲れたな~。
腹減ったー!」
「田中さんは、
いつもご飯はどうしているんですか?」
「ん?外食かコンビニだな~」
「それなら、うちで食べて行きませんか?」
「え!みうちゃんが作ってくれるの?」
「あ、はい。
何が食べたいですか?
時間も時間なんで、
大したものは作れないですけど。」
「う~ん。
俺ね、オムライスとハンバーグが
すごい好きなんだよね!
どっちにしようか悩む~」
田中さん、
子どもみたいで可愛い。
「じゃあ、今日はハンバーグにして
明日、オムライスにしましょう!」
「え?明日も食べれるの?
嬉しい~」
仲を深める口実、作ってしまった。
「はい、どうそ!
お口に合うかわかりませんが」
「うわ!うまそ~!」
「「いただきます」」
「うまい!
みうちゃん、天才!」
「良かったです」
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「今日はオムライス!
それを楽しみに
俺、超仕事がんばったよ!」
「田中さん、子どもみたい。
そんなはしゃがなくても
簡単に誰でも作れるものですよ」
「んまい!
こんなおいしい料理、
2日続けて食べれるなんて
俺、幸せだ~」
「大袈裟ですよ(笑)」
「いや、本当にうまいんだもん!
こんなの毎日、食べれたらいいな。」
「「ん??」」
「あ、いや・・・」
「田中さんが良ければ
たまにうちでご飯食べませんか?」
「いいの!?
嬉しいな~!」
食べ物に釣られてるだけで
私のことは何も思ってないんだろうな。