第2章 本当に生理…?
俺の思いが伝わったのだろう、玲人はパッケージの一部分に指を差す。
指先の上に綴られている“極薄スリム”の文字。
そう言えばさっき持っていたナプキンのパッケージよりも、玲人に渡された方が数量は同じなのにどこか薄いように感じる。
「そっちの方が違和感は少ないと思う」
そう言った玲人は同じパッケージの物を何個か俺に手渡すと、よしっと手を叩く。
「…え?」
「ん?それだけあれば十分だろ?」
それはそうかも知れないが、せめてカゴに入れて欲しい。
両腕にナプキンのパッケージを抱えている俺は、きっと周りの目には酷く変態チックに映っている事だろう。
そんな俺を無視して歩いていく玲人に、慌ててその後ろ姿を追いかける。
「ちょっ、どこ行くんだよ」
「どこって…会計に決まってんだろ?」
いや、男2人でしかもコレをもってレジに行くと?